写真は昨年の藍染展にたてた藍瓶です。
藍は蓼科(タデ科)の1年草で高さ50〜70センチに成長します。
現在では四国徳島で藍染の原料として栽培されています。
長い年月で育まれた藍はその生活体験の中から、様々な効用が判明しました。
【藍の効用】
?薬用
藍葉や藍種は、フグ中毒の解毒に、また解熱用として感冒薬として使われました。藍種・藍葉は、煎じて飲むと健康増進に良いと言われています。
?防虫
藍は虫を寄せ付けないと言われ、蛇なども近寄らない為、野良着やモンペ足袋など仕事着に藍染が用いられました。藍染のきものをタンスに入れておくとナフタリンは要りません。
?消臭・保温
藍染の下着を着ると汗臭さが無く、しかも温かい。肌荒れを防ぎ冷え性に良い。昔、武士達が甲冑を着た時の下着は藍染だったと言われています。
?生地の補強
藍染は糸を強くすると言われています。
昔の火消し装束、甲冑の紐、剣道着、などに藍染が用いられました。
この様に藍は様々な効用があります。体に優しく、こころに効く藍。
僕は藍は「医色同源」だと思います。